ただの4月7日

休日の朝は時間がある。平日は目を開けてから脳を起こしていだけで家を出る時間になってしまう感覚なんだけど、そもそも休日は「家を出る時間」というのが定まっていない。良いことだ。

そんなわけで、予定のない休日はだいたいパンケーキを焼き、紅茶を淹れて朝昼兼用の食事にしている。──とだけ書くとなんとなくオシャレな雰囲気もあるけれど、別にそんなことはない。ホットケーキミックスは600gで200円しないくらいのものだし、紅茶も安さだけを基準にそこらのスーパーで選んだものだ。更に言うと部屋は散らかりっぱなしなので、少しでも机の上から視線を外すと、途端に普段の生活の色が濃くなる。

パンケーキを食べ終え食器を片付けると、部屋の散らかり具合が気になり始めた。こういう日は数ヶ月に何回かあるんだけど、どうやら今日はその日だったらしい。暖かくなってきたからだろうか。どちらかというと、暑いより寒いほうが好きなんだけど。

大きなゴミ袋を取り出し床にばらまかれた紙類を入れていく。前の職場の労働条件が書かれた書類は要らないだろうし、終わったライブのチケットは取っておくにしても、チケ代の支払証明は要らないだろう。別になんでもない買い物をしたときのレシートなんかも出てきたりする。そういうものを捨てていく。

部屋が片付ききる前に飽きてきたので、いったんいいやと床にごろんと横になる。僕の家は和室なので床は畳だ。家具は置きづらいけれど(前に本棚を置こうとしたらどう頑張っても斜めになるので怖かった)、こういうごろんとなれるところは好きだ。

ごろごろしながら音楽を流し、ツイッターを眺める。この「眺める」って表現も面白いな。あれだけ文字が並んでいるのに「読む」じゃなくて「眺める」だ。感覚的に。

昨晩は人と会っていろいろな話をして楽しかったんだけど、僕はこういう一人の時間も好きで、だから上京できたしホームシックには罹ってないんだろうなぁと思う。たぶん親が共働きで小学生の頃から一人の時間があったから耐性があるんだろう。いやでも妹は「一人暮らしは絶対無理」って言ってたし、生まれながらの性質か。

生まれながらの性質というと、僕が文章を書きたがるのは、ブログなんてやってるのはどちらなんだろう。後天的に備わった特性なのか、先天的なものなのか。正直どちらであっても僕の今後にそれほど違いはなさそうな気がするので、どうでもいいと言えばどうでもいいんだけど。そもそも“書きたがる”なんて言っても、昨日の更新が半年以上ぶりだ。みんな、ひさしぶりっ!

なんとなくブログに距離を感じていた気がする。敬語というのはわざわざ面倒な言い回しをすることで相手に敬意を表現する方法、みたいな話を聞いたことがある。……気がする。つまりそれでいうと気軽なツイッターに比べてブログというのは文章に対する敬語表現で、だから構えすぎていたのかもしれない。

僕とブログは付き合いだして十年以上の仲なので、今後はもっと気楽にやっていきたいな。

休日の夜に時間があったので、こういう記事を書いてしまった。いい傾向だろう、たぶん。