ジャパニーズハロウィン

地元高知に住んでいる間はハロウィンと言われてもピンと来なかったのだけれど、上京して渋谷に行き、「なるほどな」と思わされたのを覚えている。確かにハロウィンは、日本人好みにチューニングされ、新たな文化として根付いていた。

そもそもの話、日本人は祭り好きである。さらにその時、特別なコスチュームを身にまとうのも好きな民族だ。夏祭りには浴衣を着ていくし、初詣には着物を着ていくし、成人式には振り袖を着ていく。一般に浸透しているかはともかくとして、コスプレなんて文化もある。

そしてさらに言うと、行列を作るのも大好きな民族だ。ラーメンパンケーキ流行りのスマホ、エトセトラエトセトラ……。例を挙げれば枚挙に暇がない。5時間くらいなら平気で待っている人たちがたくさんいる。

そう考えると、特別な衣装を身にまとって行列を作り上げる日本式ハロウィンは、これ以上ないくらいに日本人好みのイベントであると言える。そりゃ流行るわ。

ただ、右に倣えも日本人の気質である。だからこそ僕の地元ではそれほどハロウィンをやっている人たちがいなくて、渋谷はすごいことになっているんだろうなぁ。

僕自身があの集団に加わることはないだろうけど、それでもなんとなく日本人らしいなぁって感じがして。別に嫌いじゃないよ、ハロウィン。